「気がつけばいつの間にか・・・」中年フリーターが急増中。

中年フリーター

日本の非正規雇用労働者の数は、1990年代前半のバブル崩壊後に右肩上がりに増加し、現在では1979万人と労働者全体の37%と4割近くに迫っています。

今や労働者の3人に1人が非正規ということです。

若年フリーターが減る一方、増え続ける中年フリーター

そんな中、ここ数年は雇用環境も改善していて、34歳までのいわゆる「若年フリーター」はピークの03年から減少しています。

一方、35歳以上の「中年フリーター」については増加に歯止めがかかっていません。

既婚女性を除く35~54歳の非正規職員・従業員を「中年フリーター」と定義。

中年フリーターの数は1990年代の130万人から倍増し、2015年には273万人に達したことが分かりました。

ちなみに、平成26年時点の非正規雇用労働者を年齢別にみると次のとおり。

  • 15~24歳 231万人(11.8%)
  • 25~34歳 303万人(15.4%)
  • 35~44歳 397万人(20.2%)
  • 45~54歳 376万人(19.2%)
  • 55~64歳 421万人(21.5%)
  • 65歳以上 234万人(11.9%)

就職氷河期のフリーター達が年をとり、そのまま「中年フリーター」へ

これは、団塊ジュニア世代など人口のボリュームゾーンである就職氷河期世代が、非正規のまま年齢を重ね中年の年代に差し掛かったことが背景にあります。

「新卒一括採用」が企業の主流である日本では、一度非正規労働者になりキャリアを形成することができないと、正社員への道は難しいものとなってしまい「ずっとフリーターのまま」となりやすい。

まだ20代の頃に「夢や自由」を求めてフリーターになった若者たちも気がつけばすでに中年。

「こんなはずでは・・・」

通勤

悪循環にはまっていく中年フリーター

企業の求人も35歳を過ぎると一気に減ると言われており、中年フリーターは年齢的にも正社員に就くのが困難になっていきます。

一般的には、年齢を重ねると共にそれまでに培ったスキルや経験を活かした仕事にシフトしていきたいところですが、「作業マニュアルに定められたルーティンワーク」ばかりを担当してきた中年フリーターには、そのようなスキルや経験が蓄積されておらずキャリアアップの道も険しいのが現状です。

また、これまでは低賃金を補うために長時間労働やハードワークをこなしてきましたが、年齢からくる体力の衰えとともにそうしたこともできなくなっていきます。

さらに、そうした低賃金や長時間労働などが原因で未婚のままという中年フリーターも多く、「家族のために頑張る」といった心の支えも持てないまま、「いつかきっとうまくいくはずだ!」という若者の頃に持っていた漠然とした希望も年齢とともに萎んでいきます。。。

下流化が加速する中年フリーター

当然、心の支えも将来の希望も見いだせないまま頑張るには限界があります。

「社会から滑り落ちないように、なんとか必死で社会にしがみついてる状態です。」

ある中年フリーターの言葉がその厳しさを表しています。

不安定な雇用、低賃金、スキル不足、体力の衰え、希望の喪失、労働意欲の低下・・・。

いわゆるブラック企業、ブラックバイトなどと言われる環境で働いている中年フリーターも少なくありません。

彼らが完全に諦めてしまう前に何か対策がとられると良いですが、このままでは中年フリーターの「下流化」はますます加速していくと考えられています。

 

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